

















































ランウェイを彩った3点の墨染衣装
2025年6月29日、WITH HARAJUKU HALLにて開催された「Walking Collection 2025 Summer」で、墨染工匠 美之-miyuki-のブランドランウェイを行いました。
今回は、特別に製作した3点の墨染衣装がランウェイを飾りました。それぞれの衣装に込められたストーリーをご紹介します。
ブルーの墨染和ドレス
左端を飾ったのは、@yukapidayoさんが着用されたブルーの墨染和ドレスです。墨の産地である奈良で生まれ育ち、現在も奈良で制作活動を行う私にとって、特別な意味を持つ一着です。奈良に都があった頃、天平文化が栄えた時代の十二単になる以前の天平衣装をオマージュし、夏らしい軽やかな衣装に仕上げました。
赤い打掛風ドレス
右端を歩いたのは、@sakagamiyukoさんが着用された赤い打掛風ドレスです。夏の着物である「薄物」をイメージし、墨染した白いオーガンジーの上に赤いオーガンジーを重ね、金箔を施しました。和洋折衷のデザインが特徴の打掛風ドレスは、ヘッドドレスにも共布を使用し、統一感のあるスタイルを提案しました。
中央の打掛
中央に登場したのは、@atsumi_mi04さんが着用された打掛です。厚手のサテン生地に薄墨でブランドのアイコン柄である「瑠生繋-roots-」を描き、内布には上品なゴールドをあしらいました。中にはワンピース風に、赤い顔料と墨で描き金箔を施したドレスを合わせ、大ぶりのヘッドドレスには薄墨の生地を使用し、全体のバランスを考慮して製作しました。
今回のランウェイを通して、墨染の新たな可能性と美しさを表現することができました。ご来場いただいた皆様、そしてご協力いただいた関係者の皆様に心より感謝申し上げます。